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国産ピアノ・輸入ピアノの違い。

昨今の円高傾向もあり、本格的輸入ピアノが大変好調です。
今週も、メーカーより新入荷・お客様への納品準備があり、
ピアノ専門の運送業者さんとも、打ち合わせをしました。

杉田楽器店ショールームには国産ピアノ輸入ピアノともに、
様々なメーカーブランドを用意しておりますが、
輸入ピアノをお選びになるみなさんが、
これだけ多くなったのはびっくりです。
ありがたい事です。

ただ、杉田楽器は良い面・悪い面共に知っていただいた上で、
納得出来るピアノ選びをして欲しい、と常々思っております。
そこで、あえて輸入ピアノの欠点もご紹介したいと思います。

ピアノはハープシコード(チェンバロ)などの古典鍵盤楽器から、
進化して来た歴史のある楽器ですので、本場はヨーロッパですが、
湿度・温度変化などの、自然環境にも影響を受ける楽器ですので、
急激な温度・湿度変化にさらされない状態が望ましいと言えます。
しかしながら、ピアノはかなりの重量物なので、船便による運送、
赤道回り航路がよく利用されるので、現地でのコンディションが、
国内入荷後に、大きく変化してしまう事もよくあります。
この点で運送形態と国内入荷後のメンテナンス関係が重要ですが、
必ずしも、全ての輸入ピアノメーカー・取扱業者などが、
お客様に届くまでの全段階で、十分な配慮をしておらず、
また納入段階まで、一貫したメンテナンス方針がないため、
十分な基本性能を発揮していないケースも、少なくないです。


特に、国内入荷後のピアノの維持管理は非常に重要です。
この点杉田楽器では、ショールームの温度湿度管理等を、
随時行うため、休みの日でも、柔軟に対応出来るように、
自宅と事務所に隣接した、それぞれの両ショールームを、
ピアノをはじめとする、楽器の保管に最適な空間にして、
(休日も冷暖房完備はもちろん、床材・壁材も重要です)
その中でほとんどのピアノメンテナンスが出来るように、
こだわりのメンテナンス空間を作っています。

最近は、直輸入される輸入ピアノでは梱包技術の進歩で、
国内で梱包を解いた直後は特に問題のないピアノもあり、
おそらくこれが国内メンテナンス軽視の一因かも知れず、
創業から100年以上の歴史がある杉田楽器店としては、
少し残念な気持ちがしているのですが、数ヶ月後の状態、
数年後の状態を見れば、納品前に適切な環境で管理され、
それが維持されたピアノと、そうでないピアノの違いは、
大きな違いとなるので、手間やコストを惜しまず、
これからもがんばっていきたいと思います。

はるばる外国から、日本のみなさんのためにやって来た、
輸入ピアノが日本に来て、良い環境・技術者と出会い、
現地や国内入荷直後より、どんどん良くなっていくのは、
素晴らしい事だと思いませんか?

杉田楽器店長でした。






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テーマ : ピアノ - ジャンル : 音楽

タグ : ショールーム輸入ピアノ国産ピアノ楽器

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Author:杉田楽器店長
埼玉県東松山市にある楽器専門店杉田楽器店の店長ブログです。ピアノ・電子ピアノ・エレクトーン・フルート・クラリネット・サックス・トランペット・バイオリン・チェロ、ピアニカ・リコーダー等も楽器全般を取扱っています。

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